高畑耕治『死と生の交わり』


隔たり


他者の絶望に生きうるのは、自らが絶望したひと。
他者の嘆きとともに生きうるのは、自らが叫びとなったひと。
絶望し 死に生きる ひと。
生きのびるわたしは、絶望し死んでいく他者と隔てられる。

信仰において救われること 愛 希望
何も信じず人間であること 共苦 絶望


愛は 生 希望を絆に
共苦は 死 絶望を絆に

<いつまでも存続するものは、信仰と希望と愛と、この三つである。
このうちで最も大いなるものは、愛である。>*  

いつまでも存続するものは、何も信じぬことと絶望と共苦と、この三つである。
このうちで最も大いなるものは、共苦である。



*新約聖書コリント人への第一の手紙十三・十三>


「 隔たり 」( 了 )

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