高畑耕治『死と生の交わり』


交わり ひとりであること

(1)


ひとりじゃない
わたしは ひとりじゃない
ひとりじゃない
ひとりであるのは わたしひとりじゃない
ひとりであるわたしは ひとりじゃない

ひとりだから
交わりをもとめ
絶えず交わり ひとりでありつづける
ひとりだから
交わりをもとめるのではなく
絶えず 交わっている
交わりのなか
いつも ひとりでありつづける

交わりのうちに感受性をふかめてゆき
ひとりであることを見いだし
ひとりであることのうちに感受性をふかめてゆき
交わりを見いだす



「 交わり―ひとりであること ( 1 ) 」( 了 )

TOPページへ

『死と生の交わり』
目次へ

サイトマップへ

© 2010 Kouji Takabatake All rights reserved.
inserted by FC2 system