たんぽぽ道草わたぼうし
道草ばかりしていたね ( 黒髪に風 )
うす紅げんげの蜜すって ( まつげもさやぎ )
白つめ草の四つ葉みつけた ( あなたの瞳の )
黄色の星たち ( 輝きが好き )
瞬いた
あめそら道草なみだにじ
田んぼもつくしもあぜ道も消え ( もうあえないの? )
どこだか迷ってわからない ( 生きているの? )
つまずき転んで大の字あおむけ ( 子どもたちだけ )
ぽつぽろ雨つぶ ( いちりんいちりん見あげてる )
空からまっすぐ打つ頬に ( まんめん微笑み )
冷たい滴の涙のひかり ( 弾けまぶしく )
虹かけた
そらうみ道草すいへいせん
こころそれでも転がって ( こころは誰も )
ころからころ ( いつでも子ども )
空が好き ( なら争わないで )
海が好き ( なら殺さないで )
水平線のまろみの ( 乳房やわらかな )
あおとあおに ( あなたにただ )
交わり溶けたい ( あいたい )
とだけ願ってた
道草しようよ
あなたとわたしもわたぼうし
ふんわり気球 飛んでゆこう ( 小さないのちの風の旅 )
壊れひしゃげたコンクリートの鉄骨に ( 消えない悲しみ)
瓦礫のすきま のぞいた土に ( けして忘れられないひとの )
たわみ泣いてる ( おもかげ も)
地平線に ( はりつけられた苦しみ痛みも )
わたげ道草ゆめの種 ( 祈りにくるみ願いに抱いて )
舞い降りてゆこう
なつかしい地に
たんぽぽ道草
萌えでる輝き子ども花