高畑耕治の詩


こころ絵ほん(きゅう)


さくらゆき ゆめだるま

毛布にくるまっていたいまどろみの
ゆめのねぼけまなこの窓あけたら
まぶしく淡い あれ?
もう満開の 花景色

夜があけたら春がきた

ゆきのお花の満面の笑み
あたりいちめん
さくらゆき

かじかみすぼめ 疲れた首も
こころのつぼみも ほっ
と ほころび ほら
こどもたちのおおきな

こだましてるよ
見ひらいた瞳に
咲いたおおきな
太陽
輝き翔けあがるよ
空へ

手のひらは ちいさなお花
ひらいて握ってひらいたら ああ
ゆきだんご
投げ逃げ当てられ ゆきまみれ
こころのこだま
ゆき合戦

ゆめをゆきに込め
こわれないようそっと 転がそ
でも楽しいもんいい音するもん
ぽんぽこたたこ あら
われちゃった ならまた
転がそ こころころころ
どんどんまあるくおおきくなあれ
ゆめだるま

冬の真ん中ゆき野原
まっ白画用紙いっぱいに
遊んで創った仕掛け絵ほん
足あと音符♪ ♪ ♪
尻もち模様 ♥ ▼ ●
竹のこ▲ つくし♀
みんなで 描(か)いたね
春の絵ほん

ゆめさくら いちめんに咲け
こころ絵ほん


「 さくらゆき ゆめだるま 」( 了 )

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