高畑耕治の詩


星まつり、恋うた



  星まつり


星ふるふる
星まつりにでかけよう
恋ふるふる
あのひかり
星るる流れ
こころうるる

愛するひとへの
涙の滴ふるふる
微笑みふるふる
星まつりにでかけよう
  ( 聞こえてきます )
すき すき すき
  すき すき すき

あのひとに伝えよう
流れた星 ひとつ ふたつ どれも
悲しく
美しく
どんなに ふたり
  ( あなたと )
見あげたかったか

地上にあふれる
涙 こんなに
  ( 夜空で星も あんなに )
しくしく 泣きながら
  すき すき すき

  ( 戦禍にうずくまりおびえている 子どもに
   悲しく苦しく嘆いている ひとに )
ひかりの雪
  ( しらべ 愛しく )
しんしん  静もり
  すき すき すき

つつまれてこの星やがて
ひかりの雪だるま
まばゆい花火
まるい銀河

天の川銀河と
遥かな銀河たちと
  ( 交しあう 愛しく )
すき すき すき
  すき すき すき

時を越え  星たちと

  ( かさねあい )

ささやこう
  ( あなたに )

星まつりの
恋うた




* ルビ 愛しく: かなしく。七色: なないろ。



「 星まつり、恋うた ・星まつり 」( 了 )

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